【最新鋭】MLBでロボット審判導入か。いつから?

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2025年7月15日、オールスターゲームという晴れ舞台で、ボール・ストライクを機械が判定する「ロボット審判(ABS:Automated Ball-Strike System)」が公式導入されることが決定。

「審判の目」から「コンピューターの眼」へ──これは単なる新技術の話ではなく、130年以上の歴史を持つMLBが、伝統をどう未来へつなぐかを問う試みでもあります。

この記事では、ロボット審判の仕組みや導入の背景、ファンや選手のリアクション、そして今後の本格導入に向けたスケジュールなどを、わかりやすく解説していきます。

野球が“人間の判断”からどのように進化していくのか。新時代の野球の幕開けを一緒に覗いてみましょう!

▶️ABSとは?

ABS(Automated Ball-Strike System)は、カメラとコンピューターによって、投球をミリ単位でトラッキングし、ボールかストライクかを瞬時に判定するシステムです。

テニスの「ホークアイ」に似た技術で、MLBでは主にHawk-Eye社のシステムが使用されています。

このシステムは、2019年以降マイナーリーグで段階的に導入され、徐々に実戦に近い形でテストされてきました。

  • 2021年:フロリダ州の一部リーグで挑戦型ABSを導入
  • 2022年:トリプルAの一部球場で採用
  • 2023年:トリプルA全球場に拡大。週ごとに「完全自動判定」と「チャレンジ制度付き」を切り替え
  • 2024年:挑戦型ABSに一本化され、シーズンを通じて運用

こうした試験運用の蓄積を経て、ついにメジャーリーグの舞台で導入されることになったのです!

▶️オールスターで導入決定!日時と場所は?

記念すべき“初導入”の舞台は、2025年のMLBオールスターゲーム。

  • 開催日:2025年7月15日
  • 会場:アトランタ・ブレーブスの本拠地「トルイスト・パーク」

この試合では、「チャレンジ型ABS」が採用されます。

主審のコールに異議を唱えられるのは、打者・投手・捕手の3人。それぞれのチームは、1試合につきチャレンジ2回まで(成功すればリセットされる)と定められています。

選手がヘルメットの側頭部をタップすることでチャレンジが開始され、スタジアムにはリプレイと共にABSによる正確な判定が映し出される予定です。

▶️なぜ完全自動ではなく“チャレンジ型”なのか?

「ロボットが全部判定すればいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、MLBが“チャレンジ型”を採用したのには明確な理由があります。

人間味を残すため

完全に自動化すると、野球の魅力のひとつである“間合い”や“駆け引き”が損なわれる懸念があります。
ベテラン捕手の「ミットずらし」や、投手の“ゾーンぎりぎり”のボールで審判を揺さぶる戦術が完全に意味を失うからです。

技術的に改善の余地がある

例えば、打者によってストライクゾーンの高さや姿勢は微妙に異なります。
現状のABSでは個々の打者に完全に最適化されたゾーンが反映されているとは言い難く、今後の精度向上が求められています。

戦略性を導入できる

チャレンジに制限があることで、どこで使うかという「判断」が問われます。
これは監督・選手にとって新たな戦術的要素になり、試合に緊張感を生み出します。

▶️MLB関係者やファンの反応は?

この取り組みに対する反応はおおむね好意的です。

肯定的な意見

多くの選手やコーチ、さらにはファンの間でも、「ボール・ストライクの正確性が上がるのは歓迎すべき」との声が多く挙がっています。

これまで“審判の誤審”に泣いた経験を持つ選手にとって、透明性のある判定は大きな進歩と言えるでしょう。

ファンにとっても、「明らかな誤審で試合が壊れる」といった不満が減る可能性があり、公平性への期待は高まっています

懸念の声も

一方で、審判団や一部選手からは慎重な声も上がっています。

  • 人間の審判の威厳や存在意義が失われる
  • 一部の球場で電波障害や誤作動があった
  • 試合のテンポが悪くなる可能性

これらは無視できない課題ですが、チャレンジ型であれば、審判の役割を残しつつ改善の余地も持たせることができます。

four men looking to the paper on table

▶️2026年の完全導入はあるのか?

現時点で、MLBは2026年シーズンのチャレンジ型ABSの本格導入を視野に入れています

オールスターでの試験運用を含むデータと、マイナーリーグの実績をもとに、今夏中にも最終決定が下される見通しです。

すでにトリプルAでは大半の試合で実用化されており、問題は「選手会」「審判団」「ファン」の理解が得られるかどうか。これがカギとなります。

▶️他リーグとの比較:韓国や独立リーグの例

韓国プロ野球(KBO)では、2024年から一部球場でABSを導入

選手・ファンから一定の支持を得ており、「技術の信頼性」「判定の安定感」に関しては高い評価を受けています。

また、米国独立リーグのアトランティック・リーグでは、2019年に世界初の実戦導入を実施。審判がイヤホンで判定を聞き取りながらコールする方式が採用され、こちらもおおむね成功と評価されています。

▶️まとめ

いかがでしたでしょうか!?

この記事では、今年のMLBオールスターゲームで導入されることが正式に決定した、「ABS」ことロボ審判について徹底解説しました!

技術革新と伝統のせめぎ合いは、常にスポーツに付きまとうテーマです。
MLBが挑む「審判のアップデート」は、ルール以上に“野球という文化”に問いかける試みでもあります。

オールスターでの一球一球が、今後のメジャーリーグの未来を決めるかもしれません!
あなたは、このロボット審判の判定に、どう向き合いますか?

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