強靭なスクラムで日本代表の最前線を支える具智元(グ・ジウォン)選手。
韓国出身という異色のバックボーンを持ちながら、いまや日本ラグビー界に欠かせない存在となっています。
この記事では、具選手の出身高校・大学、ラグビー一家としての家族構成、そして日本国籍取得までの歩みを、最新の情報に基づいてわかりやすく解説します!
▶️ 具智元のプロフィール

- 名前:具 智元(グ ジウォン)
- 生年月日:1994年7月20日(2025年7月現在で30歳)
- 出身地:韓国・ソウル特別市
- 身長/体重:183cm/122kg
- ポジション:プロップ(PR)
- 所属チーム:コベルコ神戸スティーラーズ(ジャパンラグビーリーグワン)
- 日本代表キャップ数:30(2025年時点・W杯含む)
- 愛称:グーくん、ジウォン、デニー(NZ留学時のニックネーム)
コベルコ神戸スティーラーズ公式選手紹介はこちら
▶️ 出身高校は「日本文理大学附属高校」
中学卒業後は、ラグビー強化にも力を入れていた「日本文理大学附属高校」(大分県)に進学しました。

全国大会には出場できなかったものの、高校日本代表に選ばれるほどの実力を持ち、高校ラグビー界でも注目される存在でした。
特に高校時代に培ったフィジカルと基本動作が、後のプロップとしての土台となります。
▶️ 大学は「拓殖大学」U-20日本代表にも選出
高校卒業後は東京の「拓殖大学」に進学。ラグビー部でレギュラーとして活躍。
U-20日本代表にも選出されました。
大学時代の主な実績は以下の通りです:
- 関東大学リーグ戦グループ1部で活躍
- 日本代表合宿にも召集(2016年)
- スーパーラグビー・サンウルブズの練習生として帯同経験あり
この頃から既に、2019年のW杯を見据えた選手として注目されていました。
▶️ 社会人での躍進と日本代表デビュー
2017年に大学を卒業後、父も所属していた「三重ホンダヒート」に加入。
同年9月に公式戦初出場を果たすと、11月には日本代表としてトンガ戦に出場し初キャップを獲得しました。

以降、日本代表として着実に出場機会を増やし、2019年のラグビーワールドカップでは日本の全5試合に出場。
スクラムの要としてチームをベスト8へ導く立役者となりました。
2021年からは「コベルコ神戸スティーラーズ」に移籍し、リーグワンでも安定したプレーを続けています。
▶️ 国籍取得と日本代表継続への決断
具選手は2019年12月、日本国籍を取得しました。
もともとは韓国籍でしたが、兵役義務や国際大会出場の継続などを総合的に判断し、帰化を決断。
これにより2023年のワールドカップにも正式に日本代表として出場可能となりました。
この選択は本人にとって大きな決断でしたが、日本の環境に根ざし、日本代表として生きていくという強い意志の表れでもあります。
▶️ 父や兄もラグビー選手!?
具智元選手は、まさに「ラグビー一家」の出身です。
- 父:具東春(グ・ドンチュン)
元韓国代表のプロップで、アジア大会や日本の実業団でも活躍。延世大学出身。引退後も息子の成長を支え続けています。 - 兄:具智充(グ・ジユン)
拓殖大学ラグビー部出身。三重ホンダヒートではスタンドオフやセンターとしてプレー。後に格闘技へ転身したとも報じられています。
母親についての詳細は公開されていませんが、家族でワールドカップを応援する姿などが紹介されており、家族の支えは今でも健在です。
▶️ まとめ
具智元選手は、韓国で生まれ、日本で育ち、日本代表として活躍する異色のラガーマンです。
出身高校は日本文理大学附属高校、大学は拓殖大学と、決して「強豪校」ばかりではないものの、着実に努力を重ね、世界の舞台に立つまでになりました。
ラグビー一家に生まれた背景と、異文化を受け入れて進んだ道のりは、まさに多様性時代のスポーツ選手の象徴。
今後の活躍にも、ますます注目が集まることでしょう!