新宿の街をに現れる、派手な衣装にタイガーマスク、鮮やかなピンクのアフロヘア、そして全身にぬいぐるみや造花をまとった人物。
ひと目で忘れられないその存在こそ、通称「新宿タイガー」。
新宿に半世紀以上君臨する彼は、かつて新聞配達員として働いていた人物ですが、現在は77歳になり、別の形で街と関わり続けています。
今回はそんな新宿タイガーの素顔や歩んできた人生を、できるだけ詳しくご紹介します!
▶️ 新宿タイガーとはどんな人物?

新宿タイガーは長野県生まれ。
本名は、原田吉郎(はらだ よしろう)。
1948年生まれとされており、現在は77歳。
若い頃に上京し、新聞奨学生として働きながら学業に励んでいました。
その後、新聞配達員として中野から新宿の街に根を下ろし、半世紀以上を過ごしてきた人物です。
転機となったのは、ある祭りで出会ったタイガーマスク。
屋台で売っていた1枚500円のマスク50枚のうち、30枚を買い占めたとのこと。
直感でそれを身につけ、以降は新宿の街を「虎の男」として歩き続けることを決めたのです。
派手な装飾と共に歩く姿は人々の目を引き、次第に「新宿の顔」として知られるようになりました。
▶️ 新宿と共に歩んだ新聞配達員時代
新宿タイガーのイメージといえば「派手な姿で新聞を配る男」。

かつてはASA大久保(朝日新聞の販売所)に所属し、早朝や夕方の新宿三丁目を駆け回っていました。
その姿は当時の新宿の街に欠かせない風景のひとつであり、「朝、彼を見かけると元気が出る」と話す人もいたほど。
最初は奇抜な装いに驚く人も多かったものの、やがて彼の存在は街の人々に受け入れられ、名物配達員として親しまれるようになりました。
▶️ 新宿タイガーは引退した?
結論から言うと、今は新聞配達の第一線を退き、集金業務を中心に活動しています。
街を歩けば声をかけられ、写真を求められることもしばしば。
新宿のゴールデン街に足を運べば、映画関係者や俳優、観光客と交流する姿が目撃されるなど、彼は「人とつながる生き方」を続けています。
まるで歩く観光スポットのように存在感を放ち、外国人旅行者からも人気を集めています。
「新宿タイガーに会うと幸運が訪れる」といった都市伝説が生まれたのも納得できる話です。
▶️ 新宿タイガーの素顔に迫る!

奇抜な装いばかりが注目されがちですが、彼と接した人が口を揃えて言うのは「根はとても純粋な人」ということ。
映画や夢を語るときの表情は、まるで少年のように無邪気だといいます。

素顔の写真を見てわかるように、素敵な笑顔ですよね!
「なぜ虎なのか」という疑問に明確な答えはなくても、彼の姿から伝わるのは強い信念と生き様そのもの。
派手さの裏にあるのは「自分の好きなものを正直に貫きたい」というまっすぐな気持ちです。
▶️ 人生を彩るテーマは「シネマと美女と夢とロマン」
新宿タイガーを語る上で欠かせないのが、映画への深い愛情です。
休日には映画館をハシゴし、1日に何本も鑑賞することも珍しくありません。
しかも座る席は必ず最前列。
大スクリーンに没頭し、映画の世界を全身で受け止めることを楽しんでいるのです。
彼の生活スタイルは一見すると常人離れしていますが、その根底には「好きなことを全力で楽しむ」というシンプルな哲学があります。
「お金より夢だよ」とも言っており、素敵な人生観を持っていることがわかりますね!
虎の仮面はその象徴であり、「好きなものを貫くこと」の決意表明とも言えるでしょう。
▶️ 新宿タイガーの映画がある!?
実は、新宿タイガーを追ったドキュメンタリー映画も制作されています。
その名も『新宿タイガー』。

監督が数年にわたって彼の生活を追い、新聞配達や街での姿、そしてお面の下の素顔に迫った作品です。
この映画は国内外で上映され、意外なほど高い評価を得ました。
「ただの街の有名人」ではなく、「一人の人間の生き様」として描かれている点が、観客の心を打ったのです。
街の片隅で自分を貫き続ける姿は、多くの人に「自分らしく生きていい」という勇気を与えてくれます。
新宿タイガーを単なる奇抜な存在だと思っていた人も、この映画を見れば考え方が変わるかもしれません。
▶️ まとめ
新宿タイガーは、
という唯一無二の人物です。
一見すると突飛な姿ですが、そこにあるのは「自分の好きなことを貫く」というシンプルで普遍的な思い。
新宿で彼を見かけたとき、派手な装いの奥にある純粋さを感じ取れる人も多いはずです。
彼はこれからも、新宿の街角で「虎の男」として歩み続けるでしょう!